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キーワード!労災・労災事故ニュース

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福祉施設、前年比33%増 腰痛や転倒のけが多数

 2015年の県内の社会福祉施設での労働災害(労災)による死傷者は120人(うち死亡1人)で前年比33%増と急増したことが、群馬労働局のまとめで分かった。けがは腰痛や転倒が多数を占めた。製造業や運輸業など労災が多い業種で死傷者数が減少する中、社会福祉施設での増加が目立った。半田和彦・群馬労働局長は「施設数や従業者数が飛躍的に増える中で、まだ雇用改善がうまくいっていない」と指摘した。

 群馬労働局によると、県内の労災死傷者数は計2182人で前年比8・3%減。このうち死者は11人で、1948年の統計開始以降で最少だった。

 業種別の死傷者数は、製造業が709人(うち死亡3人)で最多だったが、前年比91人減。続く運輸交通・貨物取扱業は306人(うち死亡0人)で前年より25人減った。

 一方、老人ホームや介護施設、訪問介護事業者などを含む「社会福祉施設」での労災による負傷者は119人で前年比32%増。けがの状況は、入浴介助中に、濡れた床で滑って骨折するなどの「転倒」(46件)▽人を持ち上げる際に腰を痛めるなどの「動作の反動・無理な動作」(40件)−−が大半を占めた。負傷者数を年代別でみると、10代1人▽20代13人▽30代10人▽40代27人▽50代45人▽60歳以上23人−−で、40代以上が多かった。

 このほか、千代田町特別養護老人ホームで男性専門職員(当時39歳)が勤務中に急性心不全で突然死したケースが「長期間の過重労働が原因」と認定された。群馬労働局によると、社会福祉施設で過重労働を労災認定した死亡事例は全国的にも少ないという。

毎日新聞 2016年5月10日 地方版