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キーワード!労災・労災事故ニュース

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チェーンソーの労災減へ 国などが防護衣義務化

 森林の伐採に使うチェーンソーによる労働災害を減らすため、国や関係団体が防護衣の義務化などの対策を強化している。建築用に加えて、発電や熱利用向けの伐採が増加する一方、手入れ不足の大きな木を扱うことも増えており、注意を呼び掛けている。

 林業の死傷者は2014年が1611人と、近年は減少傾向にある。だが、労働者千人あたり1年間に発生する死傷者数を示す「死傷年千人率」は26・9で10年前とあまり変わっておらず、全産業の中で鉱山労働とともに最も高い水準となっている。

 こうした状況を受け、林業・木材製造業労働災害防止協会(東京)は昨年10月、労働災害防止規程を変更。従来は努力義務だったチェーンソー防護衣の着用を義務化した。

 防護衣に刃が当たると、切り口から引き出された繊維が絡まって回転を止める仕組みで、欧州などでは一般的に着用されているという。

 このほか、他人が伐採した木に当たって労災に巻き込まれる例も多発していることから、立入禁止区域を従来の「樹高の1・5倍」から「2倍以上」に拡大。同協会は都道府県支部を通じて協会加盟の林業従事者にこうした規程順守を呼び掛けた。

 厚生労働省も、林業災害の約2割がチェーンソーに起因し、死亡災害では約6割に達するという状況を受け、防護衣や安全靴など安全に関するガイドラインを策定し、昨年12月に林野庁などに周知を要請している。

 兵庫県林務課は「スギやヒノキは間伐でも樹齢50年近い大きな木になっている。バイオマス向けの広葉樹は曲がっていることも多く、倒れる方向が分かりにくい。チェーンソーでの作業は注意が必要」と話している。

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